私は、IBの成績を用いてアメリカとイギリスの大学に出願した、元IB生です。最終的なIBスコアは44点でした。しかし、出願した合計10校の内、2校しか合格をもらえませんでした。この記事では、私が犯した間違いを元に、私が考える大学出願時のポイントをご共有いたします。皆さんの参考になれば幸いです。
目次:
1. 私が出願した大学
2. 私のPersonal Statement
3. 海外大学出願時のアドバイス
4. 結論
1. 私が出願した大学
以下が、私が出願した大学リストです。黄色のアンダーラインは、合格をいただいた大学です。水色のアンダーラインは、Wait Listになった大学です。出願した学部は、全てMechanical Engineeringです。
UK:University of Cambridge, University of Manchester, University of Leeds, Imperial College London, University College London
US: Georgia Institute of Technology, UCLA, UC Berkeley, UC San Diego, Cornell University
見ていただいた通り、アメリカはほぼ全落ちで、イギリスは2/5受かりました。
IB44点、IELTS8.0点、SAT1440点で挑みました。正直、この成績でこんなに落ちるとは思っていなかったので、驚きました。自分なりに、なぜ合格校が少なかったのかを分析をした結果、エッセイが良くなかったという考えに至りました。この記事に、イギリスの大学に提出したPersonal Statementを記載しておきます(アメリカの大学のエッセイは数が多すぎるので割愛します)。
2. 私のPersonal Statement
Personal Statementは、英語の先生や、大学アドバイザーの助言を受けながら書いていました。また、Mechanical Engineeringを希望していたので、内容は物理に関することばかりです。Extended Essay、職場体験、エンジニアリングに関する本、課外活動などの要素を入れました。
構成は、ネットに載っていた沢山のPersonal Statementを参考にしました。真実かは分かりませんが、こちらのリンクには、Cambridge合格者のPersonal Statementが記載されています。また、ネットで検索すると、様々な学部のPersonal Statementの例を読むことができます。
3. 海外大学出願時のアドバイス
(1) エッセイに関すること
Personal Statementなどのエッセイには、半年〜1年ほどの時間を費やすのがおすすめです。「そんなに早くから始めても、後々書きたい内容が変わる」と思うかもしれません。しかし、早く書き始めることで、自分の目指す将来の姿に気がつくことができます。目指す姿が少しでも定まれば、そのパッションをアピールするためにやるべき、課外活動も見えてきます。
私は、Personal Statementを出願のたった1ヶ月前に書き始めました。理由としては、出願の締め切りが他の大学よりも3ヶ月早い、University of Cambridgeに出願したからです。8月頃に出たPredicted Gradeが想定以上に良く、Cambridgeの条件を超える結果だったので、急遽Cambridgeに出願することにしました。焦りながら書いたPersonal Statementには、目指す将来の姿や、Mechanical Engineeringを学びたい理由や、理想の社会像などの、将来のビジョンが描かれていません。記載されているのは、課外活動を通じて学んだ内容など、過去の出来事だけです。私がこれまでやってきたMechanical Engineeringに関連する出来事を、可能な限り詰め込んだだけの、面白みのないエッセイになってしまいました。
世界のトップ校を受ける学生は、全員が大学の条件を超えた良い成績を持っています。従って、その中で自分を区別化するには、エッセイに力を入れる他ありません。Georgia Institute of Technologyに合格した私の知り合いは、1年ほど時間をかけてエッセイを書いたと言っていました。私が詰め込んだ、Extended Essayや課外活動などの要素は、区別化に至るほど特別なことではなかったようです。しかし、もしかしたら、書き方を工夫すれば、区別化できる要素に成ったのかもしれません。
(2) 大学別の試験の難しさ
大学別の試験は、IBの範囲外の知識が必要なので、事前にしっかりと対策を取った方が良いです。私は、University of CambridgeとImperial College Londonの出願時に、専用のテストを受ける必要がありました。私の場合、これらのテストの時期がIBの試験と重なっていたので、対策をする余裕がありませんでした。結果的に、IBの範囲外の問題を勘で解く羽目になりました。
従って、IBの勉強と大学のテストの両立も重要です。
4. 結論
結論として、成績が良くても、トップ大学に合格できないことはざらにあります。私の周りでも、44や45点で志望校に落ちた人が何人かいます。なぜなら、トップ大学を受験する全ての受験者が、あなたと同じように、ある程度良い成績を持っているからです。他の受験者よりも一枚上手になるためには、エッセイや課外活動を工夫する上に、大学別の試験でも良い点数を取らなくてはいけせん。私は「IBで44点が取れたんだからUCLはかたいだろう」など、舐め腐ったことを考えていましたが、現実はそう甘くなかったことを学びました。
今回は、私の犯した間違いを元に、私が考える、大学出願時のポイントをご共有いたしました。皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。
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